電子機器の開発業務を効率的に行うために大きな効果を発揮するのがオリジナルソケットです。パソコンやスマートフォン、テレビやデジタルカメラなど様々な電子機器には集積回路や大規模集積回路が使われています。これらの部品には最初から抵抗やコンデンサ、トランジスタなどの素子が組み込まれているため新たに回路を形成する必要がありません。集積回路などを使えばコストを抑えつつ効率的に高性能な電子機器を開発できます。

しかしこれらの部品を基盤へハンダ付けすると交換や変更を容易に行うことが困難になってしまいます。電子機器の開発業務では集積回路などを何度も交換・変更して性能を検査しなければなりません。集積回路などを簡単に抜き差しするために多くの企業ではソケットが使われています。ソケットには汎用型と改良型、特別型の3種類が存在します。

これらのうち最も高性能で使いやすいのが特別型でオリジナルソケットと呼ばれています。オリジナルソケットは特別に設計されたものなので様々な電子機器に使うことができます。金型で大量生産された汎用型はコストが安いというメリットがありますが、対応できない電子機器も存在します。枠の部分のみを金型で作る改良型はコストパフォーマンスが優れています。

ただし全ての電子機器に使えるというわけではないので注意が必要です。オリジナルソケットは他のタイプが使えない場合にも対応できます。電子機器の開発業務を大幅に効率化したい場合にオリジナルソケットが使われています。